第151章 絡まれる

一条昴の顔に浮かんでいた期待の色が、瞬く間に崩れ落ちた。彼はばつが悪そうに鼻の頭をこすると、不満げに呟く。

「プロメテウス・チームだと? 兄貴のところかよ」

まさか橘凛にそんな裏の顔があったとは、完全に予想外だった。

少し考えた末、無駄足で終わらせるわけにはいかないと腹を括る。彼は大学を後にし、一条グループの本社へ向かって待ち伏せすることに決めた。どうせ場所は知っているのだ。

だが、校舎下の並木道に差し掛かったところで、数人の屈強な男たちに行く手を阻まれた。

リーダー格の男に見覚えがある。橘凛への執着を捨てきれず、そのくせ彼女を恐れている経済学部の如月海だった。

如月海は、昨日昴...

ログインして続きを読む